「平和ボケした日本に、これでも喰らえ!と、強いものを投げつけたかった」との思いで制作されたアルバム「絶体絶命」。その中でコミカルでシニカルで、異彩を放つ曲。
RADWIMPSは、音楽と真摯に向き合ったり戯れたりしているあいだに、徐々にロックバンドのフォーマットからも逸脱していった。
自然に必然的に、すり抜けるように逃亡するように、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、の枠組みから離れ、自由に音楽を作っていくようになる。ロックバンドと言うよりも、音楽集団とでも言うのだろうか。全員がキーボードを弾き、縦横無尽に音を放ち始める。その萌芽のような曲に思える。
打ち込みやRAPが自在に繰り出され、萌芽と同時に開花してしまっている凄みがある。
収録アルバム:6th Album「絶体絶命」(2011.3.9)