かくれんぼ
いたずら好きにも ほどがあるよ
隠れるのに飽きて 何も言わずに

家路へと着いた 気まぐれっ子のように
あなたは消えたの?

あなただけ一人あの時のまま
日々歳を重ねる私を笑うでしょ
帰って来ようにも街も人も
変わってたどり着けない?

「もういいよ」 そろそろさ顔を出しても
「もういいかい」 このまま忘れちゃっても?
せめて返事だけでもくれたりはしないかい
どうだい? もういいかい?


言いたかった言葉たちが 私の中で今
溢れ出して この身体突き破りそう

なんか言って ひと言言って 私の命の時間
分けるからどうすればいいのか

10年がかりのかくれんぼを まだ私はあなたとするのかな


その姿消えても 懲りもせずに
あなたをそこかしこ 探し続ける

少しずつ朧げになるあなたの
匂いやふとした仕草

「もういいよ」 そう言うのは分かっている
「君の未来をどうか生きてよ」
それでもあなたの声で聞かなきゃ
ダメなの ダメだよ ダメだよ

聞きたかった「ただいま」が私の中で今
何百、何千とこだましているよ

後ろ向きで 前歩く 不器用な私を
あなたは 笑ってくれる?

人生かけてのかくれんぼを いいよ あなたとすること 私は決めた

恋人を超え 家族となったね 家族を超えて 繋がったね
ずっと見てて 私が選ぶ 未来を一つ一つ そこで見てて
あなたは私の中 生き続ける


言いたかった言葉たちが 私の中で今
溢れ出して この身体突き破りそう

やめないよ でもやめないよ このかくれんぼは
身体中にあなたを宿す

人生かけてのかくれんぼを いいよ あなたとすること 私は決めた
だけどこれじゃ不公平だから来世の鬼は あなたで今から 決まりだから

必死で 私を見つけて 抱きしめにきて