Staff Diary

  • 2018.06.06 汗ジャケ秘話 汗なのか、雨なのか、涙なのか
  • 2018.06.06
    汗ジャケ秘話 汗なのか、雨なのか、涙なのか

    2018年06月06日

    汗ジャケ秘話 汗なのか、雨なのか、涙なのか

    ニューシングル、本日発売!
    手にとってくれたあなた、ありがとう!
    「カタルシスト」と「HINOMARU」、とても大切な2曲が生まれました。
    お店やツアー会場では、フリーペーパー「ボクチン号外」も配付中。

    今回の「ボクチン号外」用に書いた原稿があるんだけど、スペースが足りなくて載せられなかった、汗ジャケに関するお話。
    発売日だし、せっかく書いたんだし、ここに載せさせてもらいます。

    全然関係ないけれど、今朝目の前を歩いていたオジサンが、クーラーバックをたぶんショルダーバッグとして使っていて、その斬新なスタイルが気になって仕方がない。
    クーラーバックから文庫本とか出すのかな。
    いつでも冷たいジュースが飲めて気持ち良いのかな。
    どうなんだろうか、使い心地や周囲の反応は。
    クーラーバックとバンダナ。
    あなたもいかがですか、この夏。
     
     
     
    「ボクチン号外」

    新曲「カタルシスト」は、野田洋次郎が「スポーツをテーマに曲を作り始めてみたら、面白くなってきた」とスタッフに伝えたのがキックオフとなり動き出していった。
    あっと言う間にデモ音源が届けれられ、スタッフは妄想を始めた。

    スポーツをモチーフとしたシングルをリリースしよう。
    RADWIMPS初のグッズ付きシングルはどうだろう。
    RADWIMPS初のシングルをひっさげてのツアー。
    どんどん膨らんでいった。
    今回は、いろいろと大変で面白かった「汗ジャケ」のお話です。

    スポーツをテーマにしたシングル。
    ジャケットどうしよう。
    グッズ、何にしよう。
    レコード会社のスタッフである僕と堀越はメンバーとも相談して、アートディレクションを博報堂の小野勇介さんに依頼した。
    詳細説明の打ち合わせが終わり、「面白そうですね。少し考えて連絡します」と言われた。

    1週間くらいして、小野さんから電話が。オフィスのレストランで待ち合わせ。
    「歌詞を読みながら、デモ音源を何度も何度も聴きました。スポーツをテーマにした曲だけど、そこから派生したいろいろな感情を受け止める曲だと思ったんですね。勝ち負けではなく、自分の高みを目指していったり、スポーツ選手だけじゃなくて、全部を取り込んでしまう曲。RADWIMPSらしいなって。RADWIMPSってずっと新しいものを提示してきたイメージがあるから、僕がやるなら誰も見たことがないジャケットにしたいなって思いました」

    小野さんがそこでちょっと何かたくらんでるかのように、「ちょっと待っててくださいね」と席を立ち、レストランのカウンターから水の入ったコップをひとつ持って帰ってきた。
    喉渇いてんのかな?と思っていたら、ニヤッと笑ってこう言った。
    「スポーツを、何か別なものに置き換えてみたらどうなるだろう。と考えて思ったのは、汗。スポーツと言えば、汗。ジャケットが、汗をかいていたら面白いでしょう」
    「ジャケットが汗?」
    何かとても大変なことが始まっていくような既視感と、ワクワクがあった。
    「そう、汗。こんな具合に」
    小野さんは、カバンからCDのケースを出した。
    左手に持ち、水の入ったコップに右手の指先を突っ込み、CDに何度か水滴をバラまいた。

    CDは水滴にまみれ、確かに汗をかいているようだった。
    まんまと小野さんのプレゼンに取り込まれ、想定されていたであろうセリフを言った。
    「汗をかくジャケット、面白いけれど、どうやるんですか?」
    またも、ニヤッと笑った小野さん。
    「ジェルネイルってわかります?ネイルサロンが爪にデコレーションして、紫外線を当てると固くなるジェルがあって、それと原理的に似たインクがあるんです。それで汗を作ってCDに吸着させれば、こういうふうに固まるはずなんです」
    面白いと思ったけれど、予算的なもの、納期にどのくらいかかるのか、輸送時に割れたりしないのか、などなど、レコード会社としてのいろいろな心配があったので、それをそのまま伝え、お互い実現に向けて調べてみることにした。

    しばらくして、また小野さんと会った。
    既に印刷業者と打ち合わせを重ね、サンプルを作っていた。
    透明なシールに、水滴が印刷されていた。
    これを工場で手作業で、CDケースに貼っていく作戦だった。
    「わー!すごい!」なんて言っていたら、
    「色が黄色っぽくなってしまっているのと、もっと水滴の丸みが出ないと使えないですね」と冷静だった。
    そう言われてみれば、そのようだった。
    透明なシールを作る過程で、シールに気泡が入ってしまう問題もあるらしい。

    水滴の丸みが出ないのは、インクの硬さを調整すれば何とかなるかもしれない。
    インクを盛った時に、柔らかすぎると重力で横に広がってしまい、丸みが出ない。
    固すぎると、インクに入った気泡が浮かび上がってこれなくて、外に出る前に固まってしまう。気泡はどうしても入ってしまうものらしい。
    気泡はとても小さいので、しっかり出さないと白濁した状態になる。
    こうなると半透明のブツブツになってしまい、水滴には見えない。
    「もう少しな気がするんですけど、なかなか届かない。うまくいかないんですよね」
    インクの固さを何パターンも試しながら、印刷業者に大量のサンプルを発注していた。
    ここまで来ると、ジャケットのデザインと言うよりも、新商品開発や発明の領域である。

    小野さんは、憔悴しているようにも見えた。
    サンプルはすぐに出来上がってくるものではない。待ちながら、時間が過ぎる。
    「もし、やっぱりできなかった」ら、危険である。
    発売延期は、避けなければならない。

    インクに集中して取り組んでいる小野さんに、
    「小野さん、インクの盛りを初回盤で試すとして、通常盤はどうしましょうか。別アイディアも用意できたら安心だし」と聞いてみた。
    「初回盤で、汗ジャケットがもし出来ないとなったら、企画が根底から変わってしまうので、もう少し時間くれませんか。一応ダメだった場合も考えているんですけどね」
    たぶんこの時初めて、「汗ジャケ」と言う言葉が出たように思う。
    ダメだった場合も考えている。
    それを聞いて、一緒に行けるとこまで走ることを決める。

    ところが今度は、堀越が問題を抱えていた。
    水滴がうまくいったとしても、CDケースにシールを貼るのは困難だと工場から言われていた。
    手作業なので、位置がずれるケースが必ず起こる。
    シールだから、一回貼ったらはがせない。
    シールをCDケースの内部に封入する案も出されたが、それだと外から見たら何だか分からない。
    目指しているのは、「汗をかいているCDジャケット」なのだ。
    「汗ジャケ」以外の問題もあった。
    バンダナとCDを、どのようにパッケージするか。
    こちらも専門の業者に来てもらって、ブリスターパックを型から起こして製作することになった。

    バンダナは、RADWIMPSのツアーグッズを作っている会社に発注。
    通常のCDはひとつの業者で全てを製作するが、ブリスターパック、バンダナ、汗ジャケシール、歌詞カード、それぞれが全部別々の業者に発注するしかなかった。
    発売日に間に合わすためには、それぞれの会社が必要な数量を同時に納品し、工場でセットアップをしなくてはならない。
    シングルの発売が発表され、有難いことに見積もりの数を大幅に超える予約が入っていた。
    いつまでにどのくらいの数量を作れるのかを業者に聞くと、「そんなに作れない、間に合わない。そんなに在庫を持てない」と同じことを言われたそうだ。
    「そこをなんとか」と言い続けていた。

    また打ち合わせ。
    堀越から「シールは現実的ではない」と言われても小野さんは、黙っていたけれど表情を変えなかった。
    「実はずっと考えていたことがあるんです。シールだと粘着剤があるので、どうしてもその分透明度が損なわれてしまうんですよね。それと、埃やゴミなどのノイズが入りやすい。少しでも入ってしまったら、一気に下品な感じになってしまうので」
    そう言われて、やはり難しいのか?と。ここまでなのか?とも思った。
    「それで解決策になるかはまだ分からないのですが、シールをやめてしまおうかと」
    「え?」
    まじまじと、顔を見つめた。

    小野さんは、スマホを取り出した。
    「この画面を保護するフィルムって、シールと違って何度でも剥がせるし、透明度も高い。問題は、コストと納期ですね。今調べているんですけれどね」
    「携帯のフィルムかー」
    僕と堀越は、びっくりして顔を見合わせた。
    「と言うことは、CDに貼られたフィルムは、買った人が剥がして窓に貼ったりできるんですか?」
    「そう言う事です」

    小野さんと一緒に気泡の問題に取り組んでいた人は、日光プロセスの鈴木登さんと言った。小野さんから、「印刷において、日本のトップデザイナー達が最も信頼している人」だと紹介を受けた。
    鈴木さんは既に、シールからフィルムへの転向も引き受けていた。
    「不可能を可能にする」鈴木さんが、フィルムに水滴をつけてCDケースに定着できるようにしてくれた。
    まだ課題はいろいろとあるが、水滴と気泡の問題が解決すれば、遂に実現の目処がたってきた。
    堀越が抱えていた工場や業者との問題も、会社全体が脅威のバックアップをしてくれて、解決に向かっていた。
    もう一息。

    シールからフィルムに変更したら、水滴の印刷精度が高まった。
    それで小野さんは、水滴の細かいデザインも加えてみることにした。
    すると本物の水のように、いくつかの細かい水滴が流れてくっついてしまった。
    何回やってもくっついてしまうので、最初からくっつくのを想定して水滴をデザインし始めた。
    小野さんと鈴木さんの執念とも言えるサンプル作りで、とうとうイメージどおりの水滴フィルムは完成した。
    あまりにサンプルを作りすぎて、見なくても指で触ればインクの盛り具合が分かるようになったと言う。

    水滴のインクは同じデザインでも、置いておく時間、乾燥する時間などで、個体差が生まれた。楕円が横長になったり、いびつになったり。
    全てのCDが同じではないのも、面白かった。

    「大変だったと言う思い出しかないです」
    鈴木さんは苦笑いをする。
    本当にありがとうございました。

    ここまで来てやっと、通常盤ジャケットの制作へ突入。
    スポーツをテーマにした曲だから「汗」。
    それをグラフィックにどう落とし込むのか。
    またも小野さんと、打ち合わせ。
    「サッカーのヘディングの写真って、汗が垂れずに飛び散っているでしょ?それって、写真が撮らえた決定的瞬間、歴史的瞬間のようで、スポーツを端的に表しているなと思ったんです」
    「そこから発展させて、浮遊する汗。汗が浮かんでいるのはどうかなって。こないだ洋次郎さんがツイートで、汗ジャケは『もっと言うと 汗と涙ジャケ』と書いていたじゃないですか。そこに寄せてみようと思って。汗を涙に寄せていくと、スポーツ選手より、応援している人の心情も入れられて、よけいドラマチックだなと思ったんですね」
    言いながら、いくつかの写真を出した。
    女性や男性の、顔の周りに水滴が浮かんでいた。
    「ストーリーが垣間見られるような、動画を見ているような静止画。そんなジャケットを作ったらどうかと」

    動画撮影で使われる、水滴を連続した粒で飛ばす機械がある。
    それでモデルの顔の上に水滴を飛ばし、小野さんが指で水滴を散らしたりして撮影。
    実際に撮影した水滴に、別の水滴を合成してデザイン。
    こうやって、あの通常盤ができていった。

    それぞれの過程で、何度もメンバーとミーティングを行ったが、みんながブレずに一点を目指していたから、良いものになったと思う。

    汗なのか、雨なのか、涙なのか

    水滴をめぐって、不思議で珍しい旅をした。
    Road to Catharsis Tour 2018
    あなたも、良い旅を。

    16:36 | Comments(52)

    • 2019.07.19 天気の子、観てください。
    • 2019.07.19
      天気の子、観てください。

      2019年07月19日

      天気の子、観てください。

      いよいよ公開された「天気の子」。
      なんて言っていいのか分からない、不思議な気持ちでいる。
      2年間に渡った長い旅。情報解禁まで、誰にも言えなかった。
      そのあいだ、新海監督と洋次郎の「良いものを、凄いものを作るんだ」と言う強靭な意志が、ずっとプロジェクトのど真ん中に帆柱のようにあった。
      我々スタッフは船に乗り込む前に、嵐のように全員ドバーンとかっさらわれて、気づくと乗組員として必死で手足を動かしていた。
      2人を繋ぎ止めて背中を押し続けるのが、川村元気プロデューサー。
      新海監督、RADWIMPS、川村さんを中心に、「君の名は。」と同じ乗組員たちは、前作とは違う遠い地平を目指していた。

      乗組員になれて幸せだったし、あれだけ強い意志と集中力で取り組んだら、新海監督と洋次郎は何でもできちゃうんじゃないかって思った。
      誰かがどこかで、いつもあきらめる。
      もう無理だと、別な道を探す人もいる。
      旅をやめて、船を降りる人もいる。
      あのふたりは一歩も引かずに、絶対にあきらめずに戦い続けた。
      漫画のヒーローみたいだった。
      2年間を振り返ると、とにかくこの意志が凄かったと思う。
      発売中の小説「天気の子」でも、新海監督のあとがき、洋次郎の解説が、最後に掲載されている。ふたりの交差する思いがわかる素晴らしい内容なのでオススメです。

      「君の名は。」よりもキャッチボールは多岐に及び、膨大な迷路が生まれたが、最後には巨大で美しい建築物のようになっていった。
      「曲は全部揃った、これで大丈夫」と監督が言っているのに、「まだ先に行ける」と新曲は作られたし、「ここは歌詞よりセリフを活かして」と洋次郎が言っているのに、監督が「歌詞を聴かせたい」とセリフをカットしたり。

      映画音楽とは、なんと奥が深い作業なのだろうと思う。
      絵とセリフ、効果音。そこにどのようなタイミングで、どのような音量で音楽が入ってくるのが最も映画にふさわしいのか。
      曲が完成してからも、セリフをちゃんと聞かせたいから、チェロの音量をほんの少し下げよう。
      ここの部分は音楽で引っ張りたいから、セリフははっきり聞こえなくても大丈夫。
      ピアノが出てくるのを、あと2秒遅らせよう。
      などのミリ単位の修正で、突然涙が出そうになるほど心が揺さぶられた。
      それは、素晴らしい体験だった。

      また、印象的だったことのひとつに「音響」がある。
      映画館には、家庭には滅多にない音響システムがある。劇場に来て良かったと観客に思って欲しいと、ひとつの音の響き方にも、大変なこだわりが詰まっている。
      文字で描くと「ドーン!」と言う音に、どのくらいの迫力を与えられるか。
      「天気の子」は、劇場で体験する。と言う側面もある。是非劇場で、浴びて頂きたい。

      19日の午前0時、新宿で行われた世界最速上映にみんなで行った。
      監督や洋次郎が、舞台挨拶に立った。
      お客さんの顔を見て、映画が、音楽が、届いたんだって実感した。
      嬉しかった。挨拶が終わった楽屋がわりの廊下で、みんなでたくさん握手をした。

      でもまだこれから。始まったばかり。
      長い長い時間をかけて、高い山の上にあるスタート地点に立ったのだ。
      目の前にはもっと高い山があって、見上げてもゴールはかすんで見えない。
      遠くまで。たどり着こう。

       

      「君の名は。」と「天気の子」のおかげで、アニメーションの素晴らしさ、美しさ、無限の可能性を、改めて知ることができました。良いアニメーションを作ろうと取り組むスタッフの誠実さや粘り強さは、我々も音楽を作るスタッフとして、大変な励みとなりました。
      京都アニメーションの事件で亡くなられた皆様、心よりご冥福をお祈りいたします。
      本当に残念です。

       

      渡辺

      18:37 | Comments(22)

    • 2019.04.10 天気の子
    • 2019.04.10
      天気の子

      2019年04月10日

      天気の子

      やるんです。また、やるんです。
      今まさに、やってるんです。

      「君の名は。」から3年。
      新海監督最新作全ての音楽を、RADWIMPSが担当する。
      「君の名は。」の 公開が2016年で、2017年の後半にはもう、「やるの?またやるの?」と言う空気になっていた。でもまだどこかふわっとしていて、洋次郎と新海監督を、みんなが見守っていたような気がする。誰にも言えないから僕たちスタッフは、「例の件」とか「あの映画の件だけど」と話し合ったりしていた。

      本格的に「やる」となって動き出した当初は、不思議な既視感があった。
      3年前に身に染み付いて、やっと肌に馴染んだと思ったものが、また最初からぶり返していくような。
      「君の名は。」の頃の映画スタッフと会って(みんな素敵な人たちだ)、「お久しぶりです」「また今回も、よろしくお願いします」と、お互い笑顔で。
      RADWIMPSと新海監督を結びつけた川村プロデューサーにも会って、映画の構想、規模、展開イメージなどを聞いた。その帰り道、「また始まるんだな」「ついに始まったんだな」と、ブツブツひとりごとを言っていた。そう言いながら、嵐のような日々にゆっくり入って行くのがワクワクと嬉しかった。

      久しぶりにお会いした新海監督も、あれだけの反響を巻き起こした後なのに、何も変わっていなくて、全てに誠実に向き合う、以前洋次郎が言っていたとおりに、「誰一人も置いてきぼりにしない」強く優しい人のままだった。
      揺るがない意志でプロジェクト全体を牽引して行く姿は、洋次郎にも通じるものを感じる。

      「君の名は。」では、曲の歌詞をより良く聴かせるために、映画のセリフがカットされたり、音楽をもっと聴かせたいからと、シーンが予定より引き延ばされたり(アニメでシーンを延ばすのは、大変なことだ)と、ここまでやらないとダメなの?と思ったくらいにジャムセッションのような応酬が続いた。
      大きな支持を集めるロックバンドが、1年半以上の時間をかけて映画音楽を作っていたなんて異例なことだと思う。

      今回も、一度OKになったものが変更になったり、監督がOKした後に「まだ先にいける」と新たな提案がなされたり。
      音楽だけではなく、物語の展開も監督と洋次郎が話し合ったり。
      作られたシーンにBGMをつける。と言うようなレベルではない。
      このシーンはセリフを無しにして、登場人物の気持ちを音楽で表現したい。など、かつてそうだったように、RADWIMPSと新海監督の壮大なキャッチボールが今も続いている。

      2年間に渡って、映画に注ぎ込まれている膨大なエネルギー。
      映像に、物語に、音楽に、全てに圧倒される体験。
      7月19日全国公開「天気の子」。
      奇跡の作品です。

      ワタナベ

      17:43 | Comments(26)

    • 2019.03.20 ケータイライト点灯に関して
    • 2019.03.20
      ケータイライト点灯に関して

      2019年03月20日

      ケータイライト点灯に関して

      ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019に来場される皆さまへ。

      ライブのアンコールでのスマートフォン、携帯電話によるライト点灯に関して問い合わせや質問を頂いている点についてお答えいたします。

      はじめに、開場時からライブ終了までのスマートフォンや携帯電話、カメラ等による撮影、録音は禁止です。
      ライブ本番中は原則として、スマートフォンや携帯電話の使用、演出の妨げとなる行為も禁止とさせて頂いています。

      本来であればアンコールのライト点灯も禁止とすべきなのですが、自然発生的にRADWIMPSに対する純粋なアンコールへの気持ちの表し方としてお客様の中で広がり、あの景色が生まれたものだと受け取りました。
      あのライトで傷つく人や迷惑がかかる人がいないとの判断から例外的にアンコールでのライトの点灯については認めてきました。

      その結果、ルールを守ろうとしている方と、ライトを点灯する方の間に気持ちの齟齬を生ませてしまう結果となり申し訳ありませんでした。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

      今後も、スマートフォン、携帯電話によるライト点灯に関しては例外的に認めていく方向で考えています。
      演出の妨げになるようなことや、不快な気持ちになる方が多くいる場合は、改めてみなさまへご理解いただけるようなルール作りを私共よりお伝えさせていただきます。

      なお、終演後のスマートフォン、携帯電話の使用は禁止としておりませんが、ステージ写真の撮影をする場合においても他のお客様のご迷惑にならないようにお願い致します。
      SNSでの発信をされる場合、ライブを楽しみにしている方へネタバレにならないようにご配慮ください。

      ルールは一番に、来て頂く皆さんにライブを楽しんでもらうために、そしてアーティストがより良いパフォーマンスを届けるために存在します。そしてルールや規定はその都度、時代やお客様自身の声によっても変化していくと考えています。
      この先、撮影や録音が可能になるようなルールに変わるかもしれません。
      その都度お客様、アーティストにとって何が最善かを見極め、最高のライブ空間を作れるよう努めて参ります。

      海外公演におきましては、日本国内の公演とは状況が違うこともございます。開演前の場内アナウンスなどで改めてご案内いたしますのでご留意ください。

      RADWIMPS ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019 各地会場でお待ちしております。
                                  RADWIMPS スタッフ一同 

      13:00 | Comments(0)

    • 2018.12.12 平成の終わりに、アンチ安泰。
    • 2018.12.12
      平成の終わりに、アンチ安泰。

      2018年12月12日

      平成の終わりに、アンチ安泰。

      いよいよRADWIMPSの新作がリリースされた。

      自分でやっているインスタにも書いたのだけれど、RADWIMPSの音楽は100年後に聴いても素晴らしいだろうけど、やはり今の時代に聴くのが一番深く来ると思う。
      今の時代のタイム感。スピード感。
      コラボの内容も含めて、今の息吹がアルバムに詰め込まれている。
      リアルタイムで聴ける幸せってある。
      7年くらいあたためてきた曲、2年に渡って触り続けてきた曲も、今の時代にチューニングされてピッカピカになっている。

      ロック、ヒップホップ、エレクトロ、合唱(!)全てが挑戦だらけで、こんなに攻め攻めに踏み込んで作られたものってあるのかと思う。
      紅白にまで出たら、普通は安泰な場所に行くんじゃないだろうか。

      平成の終わりに、アンチ安泰。

      ロックバンドが、発展的に自壊するようにトランスフォームして、音楽集団になっていった。僕もこれを読んでくれているあなたも、一緒にとてつもないものを見て聴いているんだと思う。

      新しく作られたRADWIMPSのスタジオで、レコーディングは続けられた。
      自分たちのスタジオだから、土足禁止の場所を作ったり、新しいソファが届いたり、アート作品が飾られたりと、どんどん快適な環境にアップデートされていった。
      メンバーもリラックスして、笑顔も多かったようだ。
      自分たちのスタジオだからみんな鍵を持っていて、洋次郎がひとりでスタジオに入って作業をしていた時間も多かった。
      本当にお疲れ様でした。

      「そっけない」をラジオ局に配る時に、手紙を付けた。
      たくさんのラジオ番組で紹介してもらい、「#RADWIMPSからのお手紙」のツイッターでみんなが繋がってくれた。
      フリーペーパー・ボクチンにも手紙の詳細を書いたり、渋谷のボードに貼り出したりした。良かったら読んでみてください。

      アルバムと同時にリリースされるライブ映像作品は、RADWIMPS史上初めてシングルを核に展開されたツアーを収めたもの。
      新旧取り混ぜたセットリストは、バンドが歩んできた道を見渡せるようで、とても心に残るものだった。
      地元、本拠地とも言える横浜アリーナでの映像作品は、これが初めて。
      メンバーが10代の頃、横浜アリーナで開催されたコンテストで、グランプリを獲ったことが、今まで続くRADWIMPSストーリーの幕開けとなった。
      Blu-rayとDVDには、ブックレットの代わりに、小さなポスターが折りたたんで入っています。お楽しみに。

      (追記)
      久しぶりのプロモーションで、ラジオ収録もたくさんやりました。
      武田の見事な滑舌っぷり、洋次郎のツイッターで聴いてくれましたでしょうか。
      みんなで大爆笑して、「元気のない時に聴くので、データでください」と持ち帰ったものです。新年の御守りにどうぞ。

      16:28 | Comments(37)

    • 2018.06.06 汗ジャケ秘話 汗なのか、雨なのか、涙なのか
    • 2018.06.06
      汗ジャケ秘話 汗なのか、雨なのか、涙なのか

      2018年06月06日

      汗ジャケ秘話 汗なのか、雨なのか、涙なのか

      ニューシングル、本日発売!
      手にとってくれたあなた、ありがとう!
      「カタルシスト」と「HINOMARU」、とても大切な2曲が生まれました。
      お店やツアー会場では、フリーペーパー「ボクチン号外」も配付中。

      今回の「ボクチン号外」用に書いた原稿があるんだけど、スペースが足りなくて載せられなかった、汗ジャケに関するお話。
      発売日だし、せっかく書いたんだし、ここに載せさせてもらいます。

      全然関係ないけれど、今朝目の前を歩いていたオジサンが、クーラーバックをたぶんショルダーバッグとして使っていて、その斬新なスタイルが気になって仕方がない。
      クーラーバックから文庫本とか出すのかな。
      いつでも冷たいジュースが飲めて気持ち良いのかな。
      どうなんだろうか、使い心地や周囲の反応は。
      クーラーバックとバンダナ。
      あなたもいかがですか、この夏。
       
       
       
      「ボクチン号外」

      新曲「カタルシスト」は、野田洋次郎が「スポーツをテーマに曲を作り始めてみたら、面白くなってきた」とスタッフに伝えたのがキックオフとなり動き出していった。
      あっと言う間にデモ音源が届けれられ、スタッフは妄想を始めた。

      スポーツをモチーフとしたシングルをリリースしよう。
      RADWIMPS初のグッズ付きシングルはどうだろう。
      RADWIMPS初のシングルをひっさげてのツアー。
      どんどん膨らんでいった。
      今回は、いろいろと大変で面白かった「汗ジャケ」のお話です。

      スポーツをテーマにしたシングル。
      ジャケットどうしよう。
      グッズ、何にしよう。
      レコード会社のスタッフである僕と堀越はメンバーとも相談して、アートディレクションを博報堂の小野勇介さんに依頼した。
      詳細説明の打ち合わせが終わり、「面白そうですね。少し考えて連絡します」と言われた。

      1週間くらいして、小野さんから電話が。オフィスのレストランで待ち合わせ。
      「歌詞を読みながら、デモ音源を何度も何度も聴きました。スポーツをテーマにした曲だけど、そこから派生したいろいろな感情を受け止める曲だと思ったんですね。勝ち負けではなく、自分の高みを目指していったり、スポーツ選手だけじゃなくて、全部を取り込んでしまう曲。RADWIMPSらしいなって。RADWIMPSってずっと新しいものを提示してきたイメージがあるから、僕がやるなら誰も見たことがないジャケットにしたいなって思いました」

      小野さんがそこでちょっと何かたくらんでるかのように、「ちょっと待っててくださいね」と席を立ち、レストランのカウンターから水の入ったコップをひとつ持って帰ってきた。
      喉渇いてんのかな?と思っていたら、ニヤッと笑ってこう言った。
      「スポーツを、何か別なものに置き換えてみたらどうなるだろう。と考えて思ったのは、汗。スポーツと言えば、汗。ジャケットが、汗をかいていたら面白いでしょう」
      「ジャケットが汗?」
      何かとても大変なことが始まっていくような既視感と、ワクワクがあった。
      「そう、汗。こんな具合に」
      小野さんは、カバンからCDのケースを出した。
      左手に持ち、水の入ったコップに右手の指先を突っ込み、CDに何度か水滴をバラまいた。

      CDは水滴にまみれ、確かに汗をかいているようだった。
      まんまと小野さんのプレゼンに取り込まれ、想定されていたであろうセリフを言った。
      「汗をかくジャケット、面白いけれど、どうやるんですか?」
      またも、ニヤッと笑った小野さん。
      「ジェルネイルってわかります?ネイルサロンが爪にデコレーションして、紫外線を当てると固くなるジェルがあって、それと原理的に似たインクがあるんです。それで汗を作ってCDに吸着させれば、こういうふうに固まるはずなんです」
      面白いと思ったけれど、予算的なもの、納期にどのくらいかかるのか、輸送時に割れたりしないのか、などなど、レコード会社としてのいろいろな心配があったので、それをそのまま伝え、お互い実現に向けて調べてみることにした。

      しばらくして、また小野さんと会った。
      既に印刷業者と打ち合わせを重ね、サンプルを作っていた。
      透明なシールに、水滴が印刷されていた。
      これを工場で手作業で、CDケースに貼っていく作戦だった。
      「わー!すごい!」なんて言っていたら、
      「色が黄色っぽくなってしまっているのと、もっと水滴の丸みが出ないと使えないですね」と冷静だった。
      そう言われてみれば、そのようだった。
      透明なシールを作る過程で、シールに気泡が入ってしまう問題もあるらしい。

      水滴の丸みが出ないのは、インクの硬さを調整すれば何とかなるかもしれない。
      インクを盛った時に、柔らかすぎると重力で横に広がってしまい、丸みが出ない。
      固すぎると、インクに入った気泡が浮かび上がってこれなくて、外に出る前に固まってしまう。気泡はどうしても入ってしまうものらしい。
      気泡はとても小さいので、しっかり出さないと白濁した状態になる。
      こうなると半透明のブツブツになってしまい、水滴には見えない。
      「もう少しな気がするんですけど、なかなか届かない。うまくいかないんですよね」
      インクの固さを何パターンも試しながら、印刷業者に大量のサンプルを発注していた。
      ここまで来ると、ジャケットのデザインと言うよりも、新商品開発や発明の領域である。

      小野さんは、憔悴しているようにも見えた。
      サンプルはすぐに出来上がってくるものではない。待ちながら、時間が過ぎる。
      「もし、やっぱりできなかった」ら、危険である。
      発売延期は、避けなければならない。

      インクに集中して取り組んでいる小野さんに、
      「小野さん、インクの盛りを初回盤で試すとして、通常盤はどうしましょうか。別アイディアも用意できたら安心だし」と聞いてみた。
      「初回盤で、汗ジャケットがもし出来ないとなったら、企画が根底から変わってしまうので、もう少し時間くれませんか。一応ダメだった場合も考えているんですけどね」
      たぶんこの時初めて、「汗ジャケ」と言う言葉が出たように思う。
      ダメだった場合も考えている。
      それを聞いて、一緒に行けるとこまで走ることを決める。

      ところが今度は、堀越が問題を抱えていた。
      水滴がうまくいったとしても、CDケースにシールを貼るのは困難だと工場から言われていた。
      手作業なので、位置がずれるケースが必ず起こる。
      シールだから、一回貼ったらはがせない。
      シールをCDケースの内部に封入する案も出されたが、それだと外から見たら何だか分からない。
      目指しているのは、「汗をかいているCDジャケット」なのだ。
      「汗ジャケ」以外の問題もあった。
      バンダナとCDを、どのようにパッケージするか。
      こちらも専門の業者に来てもらって、ブリスターパックを型から起こして製作することになった。

      バンダナは、RADWIMPSのツアーグッズを作っている会社に発注。
      通常のCDはひとつの業者で全てを製作するが、ブリスターパック、バンダナ、汗ジャケシール、歌詞カード、それぞれが全部別々の業者に発注するしかなかった。
      発売日に間に合わすためには、それぞれの会社が必要な数量を同時に納品し、工場でセットアップをしなくてはならない。
      シングルの発売が発表され、有難いことに見積もりの数を大幅に超える予約が入っていた。
      いつまでにどのくらいの数量を作れるのかを業者に聞くと、「そんなに作れない、間に合わない。そんなに在庫を持てない」と同じことを言われたそうだ。
      「そこをなんとか」と言い続けていた。

      また打ち合わせ。
      堀越から「シールは現実的ではない」と言われても小野さんは、黙っていたけれど表情を変えなかった。
      「実はずっと考えていたことがあるんです。シールだと粘着剤があるので、どうしてもその分透明度が損なわれてしまうんですよね。それと、埃やゴミなどのノイズが入りやすい。少しでも入ってしまったら、一気に下品な感じになってしまうので」
      そう言われて、やはり難しいのか?と。ここまでなのか?とも思った。
      「それで解決策になるかはまだ分からないのですが、シールをやめてしまおうかと」
      「え?」
      まじまじと、顔を見つめた。

      小野さんは、スマホを取り出した。
      「この画面を保護するフィルムって、シールと違って何度でも剥がせるし、透明度も高い。問題は、コストと納期ですね。今調べているんですけれどね」
      「携帯のフィルムかー」
      僕と堀越は、びっくりして顔を見合わせた。
      「と言うことは、CDに貼られたフィルムは、買った人が剥がして窓に貼ったりできるんですか?」
      「そう言う事です」

      小野さんと一緒に気泡の問題に取り組んでいた人は、日光プロセスの鈴木登さんと言った。小野さんから、「印刷において、日本のトップデザイナー達が最も信頼している人」だと紹介を受けた。
      鈴木さんは既に、シールからフィルムへの転向も引き受けていた。
      「不可能を可能にする」鈴木さんが、フィルムに水滴をつけてCDケースに定着できるようにしてくれた。
      まだ課題はいろいろとあるが、水滴と気泡の問題が解決すれば、遂に実現の目処がたってきた。
      堀越が抱えていた工場や業者との問題も、会社全体が脅威のバックアップをしてくれて、解決に向かっていた。
      もう一息。

      シールからフィルムに変更したら、水滴の印刷精度が高まった。
      それで小野さんは、水滴の細かいデザインも加えてみることにした。
      すると本物の水のように、いくつかの細かい水滴が流れてくっついてしまった。
      何回やってもくっついてしまうので、最初からくっつくのを想定して水滴をデザインし始めた。
      小野さんと鈴木さんの執念とも言えるサンプル作りで、とうとうイメージどおりの水滴フィルムは完成した。
      あまりにサンプルを作りすぎて、見なくても指で触ればインクの盛り具合が分かるようになったと言う。

      水滴のインクは同じデザインでも、置いておく時間、乾燥する時間などで、個体差が生まれた。楕円が横長になったり、いびつになったり。
      全てのCDが同じではないのも、面白かった。

      「大変だったと言う思い出しかないです」
      鈴木さんは苦笑いをする。
      本当にありがとうございました。

      ここまで来てやっと、通常盤ジャケットの制作へ突入。
      スポーツをテーマにした曲だから「汗」。
      それをグラフィックにどう落とし込むのか。
      またも小野さんと、打ち合わせ。
      「サッカーのヘディングの写真って、汗が垂れずに飛び散っているでしょ?それって、写真が撮らえた決定的瞬間、歴史的瞬間のようで、スポーツを端的に表しているなと思ったんです」
      「そこから発展させて、浮遊する汗。汗が浮かんでいるのはどうかなって。こないだ洋次郎さんがツイートで、汗ジャケは『もっと言うと 汗と涙ジャケ』と書いていたじゃないですか。そこに寄せてみようと思って。汗を涙に寄せていくと、スポーツ選手より、応援している人の心情も入れられて、よけいドラマチックだなと思ったんですね」
      言いながら、いくつかの写真を出した。
      女性や男性の、顔の周りに水滴が浮かんでいた。
      「ストーリーが垣間見られるような、動画を見ているような静止画。そんなジャケットを作ったらどうかと」

      動画撮影で使われる、水滴を連続した粒で飛ばす機械がある。
      それでモデルの顔の上に水滴を飛ばし、小野さんが指で水滴を散らしたりして撮影。
      実際に撮影した水滴に、別の水滴を合成してデザイン。
      こうやって、あの通常盤ができていった。

      それぞれの過程で、何度もメンバーとミーティングを行ったが、みんながブレずに一点を目指していたから、良いものになったと思う。

      汗なのか、雨なのか、涙なのか

      水滴をめぐって、不思議で珍しい旅をした。
      Road to Catharsis Tour 2018
      あなたも、良い旅を。

      16:36 | Comments(52)

    • 2018.02.21 傑作2曲
    • 2018.02.21
      傑作2曲

      2018年02月21日

      傑作2曲

      2月になって、節分やバレンタインも終わり、新曲が出た。
      映画『空海―KU-KAI―美しき王妃の謎』主題歌。映画もいよいよ、今週土曜日から公開される。
      最初にお話を伺った時は、チェン・カイコー監督、日中合作、制作費150億、と次々繰り出される情報に驚いた。中国全土に、何億もの人たちに、RADWIMPSの曲が届くのかと、実感をともなわずに思っていた。

      とてつもなく大きなプロジェクトだし、国が違えば習慣も違う。変更になることも多かったし、意図が分かりにくいこともあった。
      中国では映画をプロモーションするための楽曲があって、その曲は映画本編では使われない。と言われて驚いたりした。
      『君の名は。』を観に行って「前前前世」が流れなかったら、日本では違和感があると思うのだけれども、あまり気にならないようだ。

      言語も土地柄も違うから、そりゃいろいろあるよなぁ。と勉強になった。
      変更点が続いてどう着地させようかと困っていたら、それを察した洋次郎からメールがあって、二人で食事をしたのが去年の春頃だろうか。ややこしい話は会って直接説明できた方がいいし、曲を作る側の考えも聞けて助かった。

      みんな、タフだ。
      変更やトラブルがあっても、粛々と対応していく。『君の名は。』の音楽制作も1年半に渡って行なわれたし、様々な経験でバンドはタフになっている。
      オリンピックで結果を出す選手は凄い。ゴールに向かって、まっすぐ最短距離を進んでいく集中力。
      RADWIMPSも、ミュージシャンとして数々の結果を出してきた。高いモチベーションと集中力が、他者に感動を与える。

      「Mountain Top / Shape Of Miracle」の2曲。

      中国映画の主題歌だから、何気にそのイメージでと、メンバーの写真もジャケットも、赤のイメージで統一されている。
      壮大な大作映画の主題歌らしく、フルオーケストラを招いてのレコーディング。
      歌のバックにストリングス(弦楽器)を入れることは多いが、フルオーケストラは滅多にない。

      大きなスタジオで、まずは弦楽器をレコーディング。流れる音があまりに綺麗だからと、メンバーは演奏しているブースの中に入って、直接音を聴いていた。
      弦が終わると、金管楽器と続いていく。
      何十人ものミュージシャンがスタジオを出たり入ったりして、素晴らしい構造物のように音楽が立ち上がっていく。
      そこにのせられたボーカルが、本当に見事だ。切々と朗々と。新しい人が出てきたように感じる。

      2曲の英語詞。CDには洋次郎による和訳も掲載。
      とても勇気をもらえる歌詞。こちらもじっくり味わってくれたら嬉しいです。

       

      (追記)
      僕は料理が好きで良くやるのだけれど、正月明けに包丁で指を切ってしまった。
      初めてだったから、すごくびっくりした。
      それからしばらくして、東京に大雪が降った次の朝、車にぶつかってしまった。
      道路を渡ろうとして、車が通り過ぎるのを待って渡り始めたら、通り過ぎたはずの車がバックしてきた。雪の積もる道路をゆっくりバックしてきただけなので、カラダは大丈夫だったのだが、ぶつかったあと道路にぽてっと倒れていたから、びっくりした。道路に倒れて(寝て)いたら、いろいろな人が「救急車呼びましょうか!」と声をかけてくれた。
      初めてだったから、すごくびっくりした。
      そんなこんなですごしていたら、突然8度5分の熱が出た。医者に行ったらインフルではない。薬を飲んで寝てなさい。と1日寝てたら治った。
      良し元気になった!とすごしていたら、3日後に9度4分の熱が出た。風邪終了直後からの別件風邪連続突入(漢字八文字!さすが日中合作映画主題歌)だったようだ。
      こんなことも初めてだったから、すごくびっくりした。

      あまり良くない初めてのことが続いたので、もうあとは良いことしか来ない!と思い込み、宝くじを買いに行った。
      買い慣れていないから、お店に入ってもどれを買えば良いかわからなかった。ロトとかいろいろあって。
      「宝くじって、どれを買えばいいんですか?」
      「え?連番とバラ?」
      お店の人に少し笑われながら、買ってきた。
      未来の億万長者に幸あれ。先に行ってます。(どこに)

      ワタナベ

      15:11 | Comments(20)

    • 2018.01.09 20184645
    • 2018.01.09
      20184645

      2018年01月09日

      20184645

      明けましておめでとうございます。
      今年もよろしくお願いします。

      RADWIMPSは昨年、「君の名は。」オーケストラコンサートを終え、忘年会をメンバーとスタッフでやり、その日が仕事納めのはずだったのだが、なんと追加のスタジオ作業をその翌週に行った。
      そうして休みに入ったのだけれども、新年早々洋次郎は曲作りをしていたりして、やはり今年も精力的。

      こちらスタッフも2月のシングル「Mountain Top / Shape Of Miracle」の準備を進めつつ、年明けからすぐに次の取り組みが始まっている。

      もうすぐ、映画『空海―KU-KAI―美しき王妃の謎』が公開される。
      RADWIMPSが書き下ろした2曲が、チェン・カイコー監督の幽玄な映像とともに映画館に響き渡るのを楽しみにしている。

      楽しみなことが、たくさんある。
      ありがたいなあ、うれしいなあと頑張る。
      もっと楽しいこと、もっとうれしいことを目指して、研ぎ澄まされているうちに、どんどん純度があがっていく。
      今までもそうやってきたけれども、今年もそうなんだろうと思う。

      今後も映画公開日に向けて、いろいろとニュースが続いていくのでお楽しみに。

      前にも書いたけれども、僕はレコード会社にいて、ユニバーサルミュージックのEMI Recordsと言うところで、RADWIMPSを担当している。
      ユニバーサルとEMIと言う会社が合併した時、ふたつの会社の真ん中にRADWIMPSを迎えよう。との思いで、RADWIMPSのレーベルを作ることになった。
      レーベルって何?と分かりにくいかもしれないけれど、RADWIMPSのチームのようなもの。

      メンバーに名前を付けてもらおうと言うことになり、真ん中なら「ど真ん中」、それだと面白くないからと洋次郎が「どん真中(ドンマナカ)」と言い、言葉の響きが面白かったから、それをもらった。
      「ホントにいいの?名刺にも書かれるんでしょ?もう少し考えようよ」と、親切に言ってくれたのだが。笑。

      ドンが、ゴッドファーザーのドン・コルレオーネみたいで面白いなと思った。
      Don Manaccaと言う表記は、イタリアンみたいにしようかと僕がつけた。
      メンバーは、綱嶋、堀越、桂川、佐藤、阿部、渡辺の計6名。
      僕がポヨヨンなので、しっかりした人たちが集まっている。頼もしい限りだ。
      常にあーでもないこーでもないと、RADWIMPSのことを話し合っている。

      ドンマナカと、善木さん率いるマネージメントオフィスの「ボクチン」。
      この不思議な名前の2チームが、RADWIMPSを支えている。
      支えているのか、(RADWIMPSに)支えてもらっているのかと言うと、後者かもしれないけれども。
      まあ、なんと言うか、絡み合っているのです。

      今年もみんなでチカラを合わせて、精一杯お届けします。
      思いを込めて、一生懸命やります。
      よろしくお願い致します。

      成人した皆様、おめでとうございます。
      素敵な大人になってください。
      ポヨヨンな大人にならないように。
      良い一年にしましょう。

      (追記)
      僕も大学の入学式や卒業式、成人式、行かなかった。
      (数少ない)友達と、なんかどこかで遊んでいたのだと思う。
      親に申し訳ないことをしたのかも。お礼くらいは言ったと思うのだけれど。

      オフィシャルサイトのMEMBERS、ときどきボクチン。
      遂に野田洋次郎の「悩み相談室」も登場、「よんくわまんが」も始まりました。
      RADWIMPSデビュー当時はフリーペーパーの企画などで、桑には何度も絵を描いて助けてもらいました。
      「桑原画伯」の名前で書き下ろしていたはず。
      「おかずのごはんのバンドの譜面の本」など初期のスコアブックで、先生の初期の作品が観られるのではと思います。初期の作品の方が、細かい線の書き込みなどは丁寧だった気がしますが。

      17:45 | Comments(22)

    • 2017.12.21 クリスマス
    • 2017.12.21
      クリスマス

      2017年12月21日

      クリスマス

      ご無沙汰しました。
      ACIDMAN Presents「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI”」に出演後、「君の名は。」オーケストラコンサートが終わり、いい加減ゆっくりするだろうと思いきや、来年2月公開のチェン・カイコー監督作品『空海―KU-KAI―美しき王妃の謎』の主題歌が発表となった。

      日本と中国合作の超大作映画からオファーがあった時はびっくりしたけれども、映画に負けない壮大な曲となった。
      2曲ともストリングスと言うレベルを超え、フルオーケストラをスタジオに呼び、綿密な打ち合わせとともにレコーディングされた。
      バンドサウンド、弦、木管、金管、打楽器・・・各楽器が波のようにうねるように重なる中に、荘厳に歌が響き渡る。
      是非じっくりと聴いて頂きたい曲だ。

      「君の名は。」オーケストラコンサートが終わった夜は、メンバーとスタッフで忘年会を開催。
      今年も2月の「君の名は。」English editionのリリースを皮切りに、3ヶ月にも及ぶ「Human Bloom Tour 2017」、シングル「サイハテアイニ / 洗脳」リリース、アジアツアー、夏フェス、LIVE Blu-ray&DVD「Human Bloom Tour 2017」などなど、今年もバンドはフル回転。今年も良く頑張った、素晴らしい1年だったと、乾杯。
      昨年もRADWIMPS2枚とillion1枚の計3枚のアルバムをリリースし、大晦日の紅白~カウントダウンまでフル回転だった。毎年熱狂や感動を生み続けるバンドは、本当にすごいと思う。

      バンドは早くも、次のタームの制作に突入。来年もフル回転なのではと思う。

      もうすぐクリスマス。
      忙しかったバンドにもあなたにも、良いクリスマスになりますように。
      風邪やらインフルエンザやら、気をつけてくださいね。

      (追記)
      会社に行く駅があるビルは、地下がレストラン街みたいになっている。それぞれのお店が人が歩くところにテーブルを出して、その上に食品サンプルをメニュー代わりに並べている。
      食品サンプルって、よくレストランのショーケースに入っている、ゴム?みたいなので作られた本物そっくりのヤツ。
      サンプルの横にお店の人が立ち、「いらっしゃいませー」と声を出している。

      こないだ横を歩きながら、「うわ、この煮物、本物にしか見えないな」と、つい人差し指で触ってしまった。
      そしたらムニュっと生暖かくて、びっくりして立ち止まってしまった。
      え!と思っていると、「いらっしゃいませー」の女性店員と目が合い、「うふふ。それだけ本物なのよ。日替わりメニューだから」と笑われてしまった。
      人差し指についた煮汁を舐めながら、「おいすぃね」と言って立ち去った年末。
      この話の教訓は、「見た目で判断してはいけない」と、「すぐに人差し指は出さない」だろうか。どうでもいいけれど。来年もがんばろう。

      ワタナベ

      18:39 | Comments(34)

    • 2017.10.18 Human Bloom
    • 2017.10.18
      Human Bloom

      2017年10月18日

      Human Bloom

      RADWIMPS Human Bloom Tour 2017.
      LIVE Blu-ray&DVD / LIVE ALBUM.

      遂にお届けできた。
      たくさんの感想に感謝。

      昨年の11月23日、アルバム「人間開花」をリリース。
      プロモーション、イベントライブ、紅白を経て、今年の2月25日、Human Bloom Tour 2017がマリンメッセ福岡からスタート。
      5月10日、バンド史上初の武道館公演でファイナル。

      半年間の軌跡。
      「人間開花」のレコーディングから数えたら、もっともっと長い軌跡にひとつピリオド。

      ライブを、この作品を、観て聴いてくれた人は分かると思うけれど、今まで誰も経験したことのない世界が展開されている。
      音楽と戯れて楽しそうにしてるバンドを、みんなで観て幸せになる。
      自由で無敵で、どうしようもないほど自然体で、こんなライブをやるバンドはかつてなかったし、世界でもいないんじゃないかと思う。

      何年か前のRADWIMPSのツアーでさえ、こういう空間ではなかった。
      メンバーがMCで言っていたけれど、「昔はこんなに喋らなかったし、わざとシングル曲やらなかったり、斜めに構えていたところも」あったし、かつてのライブは現実をえぐり出すようにヒリヒリしていた。

      「人間開花」
      「Human Bloom」
      花が開くように人間が開き、その熱量が会場を包む。
      アリーナツアーなのに、軽音の部室かい!と言いたくなる自由さ。

      3時間近いワンマンライブを支えるのは、演出でも演奏でもない。
      最後は、メンバーの人間力だと思う。
      今までにどんな事柄を経て、このステージに立っているのか。
      どんなことに感動して、どんなことに傷ついて、どうやって生きてきたのか。
      きちんとひとつひとつに向き合って、どうやって克服してきたのか。

      ステージは、その人間力が現(あらわ)になる場所だ。
      RADWIMPSが歩んできた旅には、あまりにもいろいろなことがあった。
      一歩も引かずに乗り越えての、人間開花。
      だから、こんなに観ていて元気になるんだ。

      ライブをもう一度体験して欲しくて、みんなで何度も何度も話し合った作品。
      一生懸命作って届けられた。
      これを観て聴いて、是非あなたも人間開花を。

      (追記)
      今回のステージは、オープニングの「Lights go out」でメンバーの前にあるLEDスクリーンが上にあがるのを始まりに、LEDは上下を繰り返すし、「AADAAKOODAA」で花道の前がせりあがるわ、「アメノヒニキク」では洋次郎の上に照明が降りてくるわ、ステージセンターの洋次郎のピアノも上下するわ、「前前前世」あたりでまた新たな円柱のようなLEDが降りてくるわその他もたくさんで、ステージが可動式と言うか可動しすぎ。

      本番前のリハーサルでは、ワイヤーが動くギヤーッって音が響き渡り、いろんなものが遊園地のように動く。
      いつもなら、おおーっ!すげーっ!って、近くまで観に行ったり周りをウロウロしたりするんだけど、あまりに複雑なのでボヤッとしてると怒られると思って、ガマンしてました。
      そのあたりの僕のガマン具合も観てやってください。

      全国の試写会も、多くの人に助けられました。
      ありがとうございました。
      ラフォーレミュージアムも、全国で出来なくてごめんなさい。
      来られる人は、楽しんでってください。

      ワタナベ

      19:50 | Comments(47)

    • 2017.09.29 お知らせ。
    • 2017.09.29
      お知らせ。

      2017年09月29日

      お知らせ。

      こんにちは、夏の暑さも和らぎ気持ち良い天気が続きますね。皆さんお元気でしょうか。ボクチンスタッフよりご連絡です。

      急な話ですが、広島東洋カープ、セ・リーグ優勝おめでとうございます!!圧倒的な強さでの優勝に驚嘆、感動しました。

      いきなりなぜこんな話をするかというと、先だって開催したHuman Bloom Tour 2017広島公演の際、お客さんとの会話の中で「カープが優勝したらライブして欲しい」「マツダスタジアムで」「えーじゃあみんな友達3人連れてきてよ」というようなやり取りがありました。

      この度のリーグ優勝を機に、そういったライブを開催させていただく事ができないかマツダスタジアム側に確認しましたところ、マツダスタジアムでは極稀なケースを除いてライブやコンサートの開催は残念ながら出来ないとの返答でした。
      球場や大規模スポーツ施設では年に何回までと限ってコンサートの開催を許可するところもありますが、そもそも開催できない球場や施設もマツダスタジアムに限らず多くあります。グラウンドに沢山の人が入り、多くの機材を入れることによって本来の目的の野球やスポーツが出来ない状態になる恐れがあることが大きな理由のひとつだそうです。

      SNSなどであのMCの件はどうなりましたか、というご意見が多数見受けられたのでこの場を借りてご報告でした。皆様には期待を持って頂いたのに実現できず、申し訳ありません。

      また福岡ソフトバンクホークスのパ・リーグ優勝もおめでとうございます。パ・リーグ史上最速の優勝とのことで、大変な偉業ですね。今後開催されるクライマックスシリーズや日本シリーズ、そして他の球団の活躍も楽しみにしています。まさにスポーツの秋、ですね!!

      RADWIMPSはツアーや夏フェスも終わり、日々制作作業など行ってます。新たなおみやげを持って、また別の機会で皆さんにお会いできることを楽しみにしてます。

      もし我慢できないという方は10/18発売のLIVE Blu-ray&DVD「Human Bloom Tour 2017」を是非お楽しみいただければと思います!!

      (有)ボクチンスタッフ

      12:00 | Comments(30)