Wimps Repo

2016.03.11
『春灯』

2016年03月11日

『春灯』

今年もこの日がやってきました。
あれから5年。
とても長いような気もしますが、あっという間だった気もします。
中学1年生だった人は高校3年生に。1歳だった子は小学1年生に。
25歳だった僕も30歳になりました。

5年という月日の間に『復興』の度合いも地域により差が開いてきています。未だに福島第一原発の事故は収束していません。コントロールできていません。避難解除を受け、着々と街も整備され、前に動き出した地域がたくさんあります。一方でいまだ故郷に帰れない人がたくさんいます。仮設住宅に暮らしながら地元に帰る日を待つ人たちがいる一方、故郷に帰ることを諦め新しい場所での生活を始めている方もたくさんいます。震災の後遺症で亡くなる人もいまだにいます。

原発の必要性の有無、様々なことが言われ物事は複雑に語られていきます。ただ、あの震災と津波だけだったら、今ほど復興に差が生まれ、地元に帰ることを諦める人は少なかったはずです。立ち入りさえ制限される区域は存在しなかったのです。『フクシマ』という言葉の響きが、2011年3月11日以前のものに再びなるには、あと何年かかるのでしょうか。

心配すること、ただただ復興を願うことしか相変わらずできない自分なので、また曲を作りました。『春灯』と書いて「しゅんとう」と読みます。
ぜひ聴いてください。

来年以降も曲を作るかはわかりません。当たり前にやるかもしれません。ただ3月11日の、あの悲しみだけを切り取って一つの作品を作ることに少しずつ、違和感が生まれてきました。どの楽曲にも、含まれているように思うからです。逆にこの5年の間にも悲惨な事件、事故、大きな喜び、様々ありました。そしてそれらに常に影響されながら音楽を作っています。すべて混ざり合って「今」を生きている自分の音楽になっています。

あの大きすぎる体験を僕たちは忘れてはいけないと思います。次いつ来るかわからない大災害の被害を、少しでも食い止めることであの日の震災の意味を変えることができます。
世の中を見回すと人災、天災問わず悲劇は次から次に起きているように思います。感情が追いつかないほどめまぐるしい世界です。くじけそうになります。でもだから気付かされる人間の底力もあります。なるべくなら、光に眼を向けたいです。手を取り合って生きたいです。
こんな世界にも、鳴る意味のある音をこれからも鳴らしていきたいです。

今年も映像はコトリフィルムのみんなに作ってもらいました。僕がレコーディングで行けなかったので、今年はコトリスタッフ総出で臨んでもらいました。空は南相馬の空です。毎年、毎年、本当にありがとう。帰りの運転も気をつけてね。音源も例年と同じく菅井さんに協力してもらいました。感謝。

そして文章と映像を送ってくれた皆さん、どうもありがとう。一つ一つ読んでいるだけで、涙が出そうになりました。

震災で亡くなった方の魂が安らかでありますように。
今も被災し続ける方々に平穏な日々が訪れますように。
そして理不尽な力に、奪われたすべての命に、合掌。

洋次郎

 

春灯 / RADWIMPS オフィシャルYouTube
歌詞:https://radwimps.jp/shuntou/lyrics/

16:00 | Comments(95)

コメント(95)

  1. なっぷるぱい | 2017年09月 21日 17:15
    2017.09.21 17:15
    なっぷるぱい

    わーすごいね。春灯。あったかくなりそーですね。私ら奇跡の人やないですか、だから大丈夫やと想いますよ。10代から大きく成長できて、RADにも感謝感謝です。ありがたやー。心のなか暴走していたのが懐かしいです。

  2. 美希 | 2017年04月 09日 11:07
    2017.04.09 11:07
    美希

    広島公演行ってきました!
    幸せになれました(●´ω`●)
    なんでもないや聞きたかったけど、喋りすぎで時間なかったのですか?笑
    三年後も、待ってます(*´꒳`*)
    ちなみに島根人なんで、島根にもきてくれたら嬉しいです☆
    素敵なライブありがとうございました(o^^o)

  3. 匿名 | 2017年04月 03日 21:53
    2017.04.03 21:53
    匿名

    ありがとう。 合掌。

  4. M.I | 2017年04月 03日 16:03
    2017.04.03 16:03
    M.I

    震災時、私は保育園の年長でした。教室の物がたくさん落ちて来る様子はいまでも覚えてます。当時はまだ、茨城にいたので津波もきていたりして怖かったです。でも、そんなことより近所から聴こえてきたRADの曲の方が印象に残っています。その頃から私は野田さんの声がとても好きになりました。今も、野田さんの声に癒されてます。^_^

  5. ダサい猫 | 2017年03月 11日 22:04
    2017.03.11 22:04
    ダサい猫

    6年目の今日もまたここに来てざわざわする心を落ち着けています。
    ただただ毎日に感謝しながらこれからも生きて行きます

  6. たい | 2017年03月 11日 14:22
    2017.03.11 14:22
    たい

    あれから6年。忘れなんかしません。忘れない為にもこの年に結婚をしたのです。来年にした方がいいんじゃないのか、不謹慎ではないか、本当に悩みました。
    自分は長野に住んでいます。あの日長野でも地震があり被災した地域がありました。直接自分に被害はありませんでした。だからこそ忘れてはいけない事に思いました。
    日々暗いニュースは流れ当事者でなければ結局忘れていきます。それがもし自分の事なら、家族なら、大切な誰かの事なら少しでも忘れては欲しくないと思います。
    全てを受け入れ背負っていけるような大きな人間ではないけど忘れたくはない。
    テレビには流れなかった被災地や災害は数多くあったかもしれません。テレビで得る情報だけが全てはないではず。
    まだ行けていません。あなた達にいつか会いに行きます。
    いい事ばかりではないけど生きましょう。楽しい事探しにこの先も。
    子供ができなかった僕達夫婦には分からない事が沢山待ち受けているかもしれないけど分かる事も共感できる事もあるはず。
    いつかまた。

  7. はこしん | 2017年03月 11日 10:47
    2017.03.11 10:47
    はこしん

    今年で6年が経ちました。
    今年は忙しい時期だとは思うので曲は作れないと思いますが洋次郎さんの被災者を思う気持ちはきっと変わっていないと思うのでこれからのツアーで東北にきたら是非盛り上げてください!!応援しています!

  8. まあや | 2017年01月 28日 19:42
    2017.01.28 19:42
    まあや

    私は、まだまだ未来のある肉親を亡くしました。 
    でもラッドの皆さんがこのような活動をしてくださることにとても感動しました。

  9. ぴっぴ | 2016年09月 16日 18:27
    2016.09.16 18:27
    ぴっぴ

    久しぶりにききました。
    涙が止まらなかった。
    ようじろうの、みんなのコメントをみて、
    歌をきいて。
    もう少し頑張ってみようかな。
    これからも応援しています。
    がんばれRADWIMPS!
    ありがとうRADWIMPS!

  10. あべし | 2016年07月 03日 00:23
    2016.07.03 00:23
    あべし

    春灯は聴くくたんびに泣きます
    3・11の時、私は小学校四年生で、帰りの会の最中でした。
    すごく怖くて、建物の下敷きになってしまうんじゃないかと思いました。
    揺れがおさまってから集団下校をしていると、当時二歳だった弟と母とペットが迎えに来てくれました。
    その時安心して泣いてしまったことを今でも覚えています。
    あの日から5年。
    長いようで、短い時間年月がたちましたが、今でも復興が進んでいないということを思い出しながらこれからの日々送っていきたいと思います。

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