「RADWIMPS 2014 Document 4×4」
永戸鉄也監督トークライブ 完全中継
(司会挨拶後、二人を呼び込み)
会場:拍手
ワタナベ:最初に一言ご挨拶をお願いします。
永戸:今日はご来場いただきありがとうございます。1月の後半から成り行きで撮りはじめたドキュメンタリー。やっと洋次郎君とこの壇に上がれるという事で、今日これで終われるという感じです。思いを凄く込めて作ったので何回か見て欲しいと思うし、多くの人に見て欲しいと思っています。なので宣伝もよろしくお願いします。何か機会があればみんなの感想を聞きたいと思っています。ありがとうございます。
野田:RADWIMPSの野田洋次郎です。今日は来てくれてありがとうございます。どうですかね、面白かったですか?
会場:拍手
野田:ドキュメンタリーって、自分たちがずっと映ってるので面白くないでしょ、と思いながら僕らはいるんですが、要所要所で「こういう事あったな」「これは残っていて良かったな」と思う瞬間があって、皆さんと全く違う思いで見てるんです。永戸さんがツアーを一緒に回ってくれて色んな瞬間を、今しかないなって思う瞬間を刻み込んでくれていて、この1時間半という短い時間を濃密にまとめてくれて、メンバー4人で感謝しています。本当にありがとうございます。
永戸:どういたしまして。
会場:拍手
永戸:では座りましょうか。
野田:緊張するね(笑)。
永戸:意外とするよね!塩田くんが33公演、私が28公演撮って、渡邉くん(注:登壇しているワタナベさんとは別の方)と3人合わせると全公演ほぼまわったという感じなのですが、今までこれだけカメラが密着しているという事は無かった訳なんだけどどんな感じでした?
野田:やっぱり撮っている人が永戸さんだったり、塩田さんだったり、渡邉さんだったりしたので全く気にはならなかったですね。あとそれを遥かに上回るお客さんが毎日毎日いるから。こうやって今、見られてるのとか凄い恥ずかしいなと。カメラが1台あって永戸さん一人居てという空間は全く気にならなかったですね。
永戸:はじめはやっぱり撮られている感、というのはあるのかなと撮りながら思っていたのですが。
野田:こんなに何もしなくて良いのかなというのはあった。
永戸:(カメラが回っているから)何かした方が良いんじゃないかって?
野田:そうそう。ツアーのリハが始まる前日くらいに「(カメラ)まわしてよ」という話をしてそのまま始まって。あの感じのまま始まっているから。二人で飲みながら「ドキュメントどうする?」と。うちの事務所は社長が一人いて社員が二人いて全社員が三人なんですね。いまクスッて笑ったね?
会場:笑
野田:会社全体会議とかすごいやり易いんですけど。ただ今回は、洋次郎が何か言い出したらやろうかという感じだったりしたようで、ツアーのリハが始まる時に特に映像の話とかなくて。それでドキュメントとかまわそうかとか話してね。
永戸:あの時にライブ映像どうするの?撮らないの?撮りたいんだよねって。
野田:そう。それで永戸さんドキュメントまわしてって話をして。付き合いが6、7年で3つくらいツアーも見てる?2つか。
永戸:そうだね。
野田:この辺が集大成になるのかなという感じでね。
「RADWIMPS 2014 Document 4×4」
永戸鉄也監督トークライブ 完全中継
永戸:前回の絶体延命ツアーの時に震災もあって、あそこを塩田くんと一緒にスチール撮影で回っていてその状態も見ていたし、それを経ての今回のアルバムとツアーという、ストイックのところからカラフルなところへという転換もあったから。
野田:やっぱりアルバムのアートワークを一緒に作ってるので、絶体延命の時はツアー自体のイメージ、こんなツアーにしたい、こんな風にしたい、こんな事が出来たら面白いと、2人で何時間も遊び感覚で話して作るので。あまり身にならなくてもお金にならなくても良いから、こんなイメージでこの半年はやりたいねとか、何か楽しい事やりたいと思ってて。誰も気付かなくても良いから、何か楽しい事したいって二人で思ってて。今回のツアーもその延長線上にあって。
永戸:あったね。それで谷君がライブを撮って(埼玉公演)、僕がドキュメントに専念できたというのも良かったんですが、こういう形で入って成り行きでスタートしつつも撮れて、編集も出来て、ジャケットも作れて、というところまで漕ぎ着けたので相当達成感はあります。今までのプロセスが一個も無駄じゃなかったと。昔一緒に朝までタオルのデザイン考えたりした事もあったね(笑)。
野田:一体何屋さんなんだってね(笑)。
永戸:本当に!モールス信号で歌詞を起こしたりね。
野田:そうだね、すごいやったね。
永戸:それの集大成です。
野田:本当です。
永戸:ナベさん、何かないですか?
会場:笑
ワタナベ:マイクのスイッチ切ってぼーっとしてた(笑)。(今回はフリートークで、司会は話さない設定にしていたので)永戸さんとは「おしゃかしゃま」というPVの時からのお付き合いで、もう5年くらい2人で一緒にやっていて。
野田:そうだね。「おしゃかしゃま」の時には、まだ産まれてなかったよね、(永戸さんの)末っ子の子ども。
永戸:産まれてないね。
野田:ね!今や5歳?俺にラブレターを書いて送ってくれるんだよ。
会場:笑
永戸:この間も言われたんですよ。まわりに俺の子どもを使い過ぎだって(笑)。
野田:ちなみに「狭心症」っていうCDのジャケットも(永戸さんの)息子なんですよね。
永戸:けど初めはテストで撮ったつもりだったんだけど、それが「いいじゃん!」ということになったんですよね。
野田:かれこれ5年くらいずっと一緒に仕事してるから、ちょっとやりすぎたかなっていうくらいね(笑)。
永戸:いやいや、やり切ったんですよ、ここまで来て!
野田:やっぱりみんなもそうだと思うけど、本当に通じ合う友達っていうか、通じ合うって言葉で説明しにくいレベルで通じ合う。自分が面白いかもって思ってる事とか、今興味がある事とか、その時ぼーっと考えているんだけど、同じ時空で全然違うところにいる永戸さんが、同じタイミングで同じような事考えてたりとか。離れてる時に考えてる事が、意外と近いところだったりしてね。アルバム「×と○と罪と」のジャケットの時もオレがたまたまメールで、「こうゆうものに今心奪われてるんだ」って日本酒の結晶を。ミクロで見えるお酒の結晶をね。
永戸:色んな種類のお酒のマクロ写真です。
野田:凄い綺麗に結晶が出るんですけど、すごくない?って送ったら、その時永戸さんがちょうど結晶のコラージュしてて。これ面白いと思ってるんだよ、ちょっとうちら気持ち悪いよねって二人で鳥肌立ってね。けどそういう友達って中々いなくて。だったら進むべき方向っていうのがこっちなんじゃないかっていうのが暗黙でわかって。そこでだいぶ進んだよね。
永戸:そういうやり方を信じてやり切って来たね。だから今回のドキュメント、こんな長編を私はやったことないんで、元々の素材自体が何十テラバイトっていう膨大で、大きいハードディスクがいっぱいあったんですけど、その中から繋いでいくって未知の体験だったし、けどそれをやらしてくれたっていうのはボクチン(RADWIMPSマネージメントオフィス)、RADWIMPS、レコード会社の皆さんに本当に感謝しています。それがやり切れたのもこういう関係性があって今まで結果が出てきたし、そのやり方で間違ってないんだ、って確認して進んできたので「絶対出来るぞ」「絶対ぎゃふんと言わせる」という気持ちで進んでいました。
野田:そう。ただの馴れ合いだと気持ち悪いんだけど、それに対して皆はシビアにジャッジしてくれるだろうし、毎回色々思う事はあるだろうけど、僕ら時に表現が過激というか、敢えていびつなものだったり歪んだものだったり、トゲが多いものだったり夜眠れなくなるようなものだったり、でも必要だなってところに曲や表現を置こうとしているから。それが時にみんなが嫌だと思う事が僕らから生まれるかもしれないけど。でもこの世の中に必要だなと思うものしかやるつもりはなくて、そこに対して2人は何の迷いもなくて。永戸さんも44歳になって年齢を意識するって言っていたけど、うちらずっとどこかで残り時間を考えながらね。
永戸:この(映像の)中でも折り返し地点って言ってたけど。
野田:どうせ生きてるんなら、うちらがいる意味がある事しかやりたくないよね、っていうのはずっとあって。いつも話の根っこというか最後何か迷った時や決める時はね。
永戸:この間も、脳ミソがどれくらい比較される事で構成されてるかって話をしたじゃないですか?ああいう事が根底にあるんで。
野田:比較で生きたくないよねっていうので、二時間くらい話してた(笑)。例えば人って比較で生きてしまうじゃん?誰々が誰々より頭が良いとか、かっこいいだとか背が高いだとか美人だとか。私は不幸だ私は幸せだっていう事さえも、実は世の中の一つの尺度の中での比較だったりして。でもそれって、百年後千年後残ってるものを作れないかな、何かメッセージが残せないかなっていう時に比較はない訳だから、比較じゃないところで生きたいよねって、そういう事を居酒屋の端っことかで話をしてるんですね(笑)。
永戸:それで飲めるんだよね(笑)。
野田:そうそう飲めるんだよね。そういう会話が出来る人って、やっぱり面白いなって凄い思うし。
永戸:日々そういう事考えちゃうんだよね。死ぬまで抜けれないとは思うんだけど、そこから抜けたいっていうのがあって。洋次郎君の言い方っていうか「神がデザインした僕ら」みたいなもののいびつさというか。俺はもう少しいいデザインで身体があって欲しいみたいな神へのクレームを、この間KYOTARO(ドリーマーズ・ハイのジャケットを書いたイラストレーター)に言ったんですけど。そういう気持ちがあるんですよね、もっと何かあるんじゃないかって。
野田:みんなが付いてきてない(笑)。
会場:笑
「RADWIMPS 2014 Document 4×4」
永戸鉄也監督トークライブ 完全中継
野田:何か質問とかありますか?大丈夫ですか?先着二人とか?
(ここで来場しているお客さんから質問を受けることに)
お客さん①(女性):高校二年生です。凄い好きな人が居て、事情があって今全然会えなくて、会うの止めてしまって。でもRADWIMPS教えてくれたのはその人で、絶対無理な状況なんですけどそれってやっぱり好きなら戻った方がいいですか?
野田:凄い質問きたね~。絶対無理な状況なんだよね?絶対でもないってこと?万が一があるってこと?
お客さん①:絶対ないんですけど…。
野田:彼は何歳ですか?
お客さん①:同い年の高校二年生。
野田:う~~~~~ん。う~~~ん。情報が少なすぎて…。
会場:笑
野田:同い年の彼で絶対戻れない状況なんだけど戻った方が良いですかって質問なんだよね?
お客さん①:他の女の子と手をつないでて…それが凄く嫌で…。
野田:すごいじゃん!すごいじゃん!見る映画間違えたんじゃないの(笑)。この映画で良かったの?そっか…それでもまだ好きなの?
お客さん①:こういう野田さんの世界観とかRADWIMPSの世界観を教えてくれて、自分の知らない事とか愛とか全部教えてくれたのがその人で、今観てたら凄い思い出しちゃって、忘れる努力をしてたんですけどどうしたら良いか…。
野田:ありがとう、ありがとう。でもその彼きっかけで(RADWIMPSと)出会ってくれたのは俺も嬉しいし、もう出会ったんだから。だからって彼の所戻る必要ないんじゃないかな、っていうのがまず思う事ね。また別の女の子と手を繋いでるというのは罪だから、戻るにしろ聞いた方が良いよね。「ちょっとあの子なに?」って。聞いたの?
お客さん①:聞きました…。
野田:そしたらなんだって?
お客さん①:そういうんじゃなくて、って…。
野田:そういうんじゃなくて!って…。大概そういうんじゃないって言うんだよ!それ多分そういうのだよ。もうちょっとじっくり考える、って方向でどうですか?で、一年経ってもザワザワしてるんだったらもう一度言ってみなよ。「しょうがないから許してやるよ」って。どうですか?いいですか?
お客さん①:ありがとうございます(涙)!
野田:こんなの来ると思わなかった…。
会場:拍手
野田:いやぁ~面白いな~。うちらの話入ってた?さっきまで…。
永戸:ごめん…って感じだね。
野田:じゃあ次その子!
お客さん②(女性):高校一年生です!テスト期間中です!大阪から来ました!
野田:ありがとう!すごーい!
お客さん②:ずっと思っていたんですけど、ライブ中に洋次郎さんクネクネしたり、フワフワしたり、飛んだりするじゃないですか?私ダンスやってるんですけど、すっごい動きが綺麗なんですよ!
野田:まじですか!
お客さん②:すっごい腰とか揺れるじゃないですか!すごいなぁ~と思って。踊ってる時ってどんな気分ですか?
野田:超恥ずかしいです!綺麗なんですか…?すごい嬉しい!ありがとう!踊ってる時はね、踊ってるのかどうかも分からないんだけど…。超恥ずかしい、どうしよう…。
永戸:綺麗だよ。
会場:笑
野田:今ゲイみたいなことになったね(笑)?でも…そっか…う~~~ん。なんていうんだろうね~。
野田:そっか…俺…。また根っこの話になって良いですか?あ、どうぞ座ってください。
お客さん②:立ちます!
野田:立ちますか(笑)!俺ちょっと女の人に対する憧れっていうのが結構あって。いろんな側面があるんだけど。女の人ってまずは分からないというのがあって。けどまず形として女の人って凄いきれいだなって。太ってるとか痩せてるとかじゃなくて、形として男の人にないものがあるなぁと。女の人の動きだったりとか。すごい惹かれるところがあったりして。ちょっと自分自身中性人間だなって思うのは、そういう女性の部分に憧れるところがあるのと、やっぱり本当に気持ちが良くなると、言葉や楽器だけじゃ足りなくなっちゃう瞬間があって。それで、表現するっていうか。なりふり構わずになって、その時たぶん、腰を振り出したんだろね俺は。そしたらたぶん、心地良かったんだろうね。
会場:笑
お客さん②:実況中継の時とかすごいじゃないですか!学校とかでも真似してるんですけど。
野田:どんな感じでやってるの!
お客さん②:アイアンバイブルの時とか!(真似する)
会場:笑
永戸:あれ恥ずかしいね!
野田:恥ずかしいね!!やってたねやってたね!
会場:笑
お客さん②:あれ、すごい好きです。
野田:やっぱり(自分の)身体の基本は腰なのかな?腰から動いちゃうっていうかね。でも気持ち悪くないなら良かったです!たまに気持ち悪いって言われるから。
お客さん②:もっと踊ってください!
野田:ありがとうございます!
お客さん②:今度一緒に踊りたいです。
野田:普段どんな踊りをやるんですか?ブレイクダンスとか?
お客さん②:ロッキングとワックっていうのを。
野田:ロッキングってこうゆうやつ?(ロッキングやる)
お客さん②:そうです!知ってたんですか?
野田:これだけだよ。
お客さん②:あ、こうよりもうちょっと内です…。
野田:あ、そうか(笑)。ありがとうございます!
お客さん②:ありがとうございます!
会場:拍手
「RADWIMPS 2014 Document 4×4」
永戸鉄也監督トークライブ 完全中継
野田:時間まだ大丈夫ですか?質問まだやる?ではその子!
お客さん③(女性):高校二年生です。
野田:みんな若い!
お客さん③:私は中学二年生のころからRADWIMPSが好きでどんな時でもRADWIMPSを聞いて。悲しい時も嬉しい時も頑張る前もずっとRADWIMPSを聞いていて、これから大人になってもどんな時でも聞くと思うのですけど、若いころに影響を受けてこれからもずっと聞いて行こうとか、心の中に留めて置こうと洋次郎さんが思う、私でいうRADWIMPSみたいな人たちとか物とかはありますか?
野田:なるほど~~。あぁ…なるほどなるほど…。例えば音楽に関して言うと、多分僕があなたみたいに涙を流しながら語れる音楽はなくて。だから今凄く嬉しいんだけど。僕にとってはないんだよね。音楽で人生が変わったとか。実際いつも不思議な気持ちになる。そうやってそういう目で見てくれる人たちとか、そういう気持ちで毎日聞いてくれるとか日々が救われたとか。僕は音楽で救われたことがなくて、だから正直音楽をそこまで信じてなかったんだよね。だからもっともっと、ドライにダークに生きてました。うがって斜めから所詮世界なんて、所詮人なんて、というところで生きていたけど、逆に今は沢山の人がこうやって聞いてくれたりとか、実際にこういう思いになりましたっていう今みたいな言葉を聞いて、音楽の力を逆に信じさせて貰っているから本当に感謝なんです。音楽以外には…何かあるかな~。どうなんだろう…、あるかな。そういう話したことあったっけ?
永戸:そういう話しないんだよね。
野田:しないよね。ないかもしれない。ないかもしれない。良い?なくて…。ごめんね。本当に嬉しいです。ありがとう!
お客さん③:これからもずっと聞いて行くので死なないでください!
永戸:変な事言うからだよ。折り返し地点とかって。
お客さん③:私が死ぬまで死なないでください。
野田:え!12個下でしょう?
お客さん③:今16歳です。
野田:13個下でしょ?俺けっこう頑張らないとじゃない?
お客さん③:ずっと死なないでください。
野田:ありがとう!ありがとうございます。16歳とかさっきの人も17歳とかでしょ?凄い嬉しいです。17歳の時何してた?言えないでしょ?
永戸:言えないね。
野田:17歳。俺も学校行かなくなる時期くらいかな。朝行ってきます、って言って行かなかった、毎日。彼女が出来たらその子とずっと公園うろうろしてた。でスタジオ行って。ああ、戻りたくない、戻りたくない。では最後ありますか?男の子!どうぞ!
お客さん④(男性):高校三年生です。学校で高校一年生から三年生までずっとクラスで「おねえ」って言われるんですけど、どうすれば男らしくなりますか?
野田:男らしくなるポイントですか?おねえって言われるんだ。自分で考えた幾つかの要因はあるの?これかな?これかな?みたいな。
お客さん④:多分、声と動きが。
野田:そうね!まずマイク両手で持ってるからね!まず疑われるよね(笑)。
お客さん④:写真で写る時とかダブルピースで。
野田:え!本物じゃない!
お客さん④:自分の中では女の子っぽくないと思ってるんですけど。
野田:あ~そうなんだ。
お客さん④:凄い周りから言われるんです。
野田:男の子に興味あるとかないですか?
お客さん④:ないです。女の子大好きです。
野田:そうしたら何とかしないとね、じゃあ彼女出来ないってこと?好きな子に告白したりした?
お客さん④:いや、ないです…。
野田:ないんだ。まずはマイクを片手で持つ事と。あとなんだろう。けど女性らしさがどっかにあるのは良い事だと思う。さっきの話じゃないけど。筋肉マッチョというよりは、女性らしさがあるのは良いと思うんですけど、たぶんバランスだと思います。さっき俺の踊りが良いって言ってくれたけど、高校でやってたら気持ち悪がられてたと思うから。
お客さん④:多分今そういう感じです。
野田:なに、俺とおまえ一緒!?
永戸:それが言いたかったんだね(笑)。
野田:秘めるところ秘めて、ちょっとずつ男らしさ出していくしかないよ。語尾とかさ。ちょっとからかわれたときに男らしい答えするとかさ。わかる?大事なギャップの術ですからね。ギャップ、大事だから。あとはちょっと大股で歩いてみるとか。
永戸:今足が開いたね、ちょっと(笑)。
野田:憧れる男性って?
お客さん④:野田さんです。
野田:あ~そういうことだ。
永戸:そういうことなんだよ。
会場:笑
野田:俺がやらせたみたいな感じになった。
永戸:根本的にね…もう少し違う男性を求めてね…。
野田:そうだね…俺を求めている時点で怪しいかな。
永戸:ちょっと怪しいところあるね。
野田:けど、絶対良いって言う人いるから。高校ではみんないじりたい対象探すしさ。なんか分かり易くいじれるポイントあったらいじるでしょ。社会出てきたら面白い人いっぱいいるし、変な人いっぱいいるから。
永戸:それが売りになるからね!
野田:ほんとそうなんだよ!僕らがいる世界ってどんだけ変な人か、どんだけちょっと普通に染まってないか、どんだけいびつか、っていうのがその人の武器になっていったりするから。自分がこうありたいと思う人間がどういう人か分かってから、それでダブルピースやっぱり良いなと思えばすれば良いし、自分がこうなりたいっていう男の人とか、好きな人出来たときに好きな人の好きな男、大事な人、この好きな人にはこういう男の人がふさわしいと思う男の人になれば良いと思います。
お客さん④:ありがとうございます。絵と手紙を書いたので受け取ってもらえますか?
野田:ありがとう。そういうところが、おねえっぽいんだよね(笑)。ありがとう、ありがとう。
会場:拍手
「RADWIMPS 2014 Document 4×4」
永戸鉄也監督トークライブ 完全中継
野田:嬉しいです。だいぶ今の10代の四者四様の言葉が聞けましたね。
永戸:いまやっと分かったね。ここまで(ツアー中に)色んなファンと話したんだけど。やっぱり洋次郎君を目の前にしての感じは違うからね。
野田:嬉しい。真っ直ぐ見てくれるのも嬉しいし。俺が17歳の時RADWIMPSがいたらどうしてたのかなってたまに思うもんね。
永戸:どう?
野田:全く想像つかないかな。どうなんだろう。でも自分に近すぎてイラッと来たりするのかな。どうなんだろう。のめり込んでたのかなぁ。そうでありたいな、そういう風に音楽をやりたいなって思うけど。
永戸:そうですね。
ワタナベ:ちょうどきりが良い所で、申し訳ないんですけどそろそろ…。最後に一言。監督から。
永戸:先ほど言った通りこれを完結したっていう気持ちです。やっぱりこれはドキュメンタリーでありRADWIMPSのプロモーションというか、どう伝えて行くかという為の映像として作ったので、色々な使い方や見方をして、よりRADWIMPSを理解してもらいたいというのが根源にあります。これからも洋次郎君とかメンバー3人が色々やっていくと思うので、RADWIMPSの今後の活動に期待していただければと思っています。どうもありがとうございました。
会場:拍手
野田:短い時間でしたが本当に楽しかったです。普段音楽をやるのが仕事だから居心地が悪かったんですけど、温かく迎えてくれてありがとうございます。29歳になってこうやってまだまだ好きな事だけやって生きていけてるのは本当に幸せで、みんながいるお陰だと思っています。きっと5年前とか4年前だったら、こういう事やらなかったんだと思うんだよね。こういうふうに人前に出たりとか、映画作ろうとか。どんどん思考が開いていってる気がしていて。それはやはり、死ななくて良かったなと思っていて、今本当にやりたい事がいっぱいあって。自分がせっかく生まれたから残したいなとか、自分だからこれが出来るのかなと思う事を一個一個やっています。発表されましたが出演した映画も来年公開になります。他にも自分だから出来るっていう事はやっていこうって思っています。RADWIMPSも、RADWIMPSだから出来る事をやっていくと思います。面白いなと思ったら見て欲しいし、中途半端なのは作らないと約束出来るので期待していてください。よろしくお願いします。
会場:拍手
写真:柴田寿美