いつだって、最高傑作。

 メジャーデビュー20周年。本日、ニューアルバム「あにゅー」リリース。
 RADWIMPSは変化を迎える時、いつも原点のバンドで音を出す喜びに立ち返って、そのたびにバンドサウンドをバージョンアップし続けて来た。
 智史が病気を発症して危機が訪れたあとのシングル、「マニフェスト」と「携帯電話」もそうだった。そのシンプルで真っ直ぐなサウンドは、バンドをやる喜びに満ちていた。
 コロナの制限期間を抜けてワールドツアーで自らを海外から見つめたあと、国内で組まれたのは「BACK TO THE LIVE HOUSE TOUR」だった。
 バンドで、ライブハウスに出る。
 仲間が集まってバンドを組み、一緒に音を出す喜びや全能感。
 RADWIMPSはそうやって、いつも節目にはその基本に返ってリスタートしてきた。
 新しくなったRADWIMPSが作ったアルバム「あにゅー」も、輝かしいバンドサウンドに溢れている。
 初期衝動を大切にしたシンプルなバンドサウンドだけではなく、映画音楽でのオーケストレーションの学びや、打ち込みのビートミュージックでの経験など、20年かけてたどり着いたRADWIMPSの全てが、「あにゅー」には込められている。
 演奏も歌詞もそうだが、洋次郎の歌もピュアで心に響く。
 そして、いいジャケットだなあと思う。
 だからこそこのダイアリーでスタッフ自ら、大大大傑作なのだと言い切ってしまう。
  このアルバムは、初期の「RADWIMPS 3 〜 無人島に持っていき忘れた一枚 〜」や「RADWIMPS 4 〜 おかずのごはん 〜」の時のように、バンド全員がスタジオに入って「せーの!」と目と目を合わせながら、比較的短い期間で録音された。
「×と⚪︎と罪と」あたりからは、コンピューターでデータをやり取りしながらアルバムが作られていったけれども、今回はフィジカルに進んでいった。
 その勢いは、音にも出ているのが分かるはずだ。
 
 稼働するメンバーが2人になってバンドは休止してしまうのか? と思った時期もあった。
 それでも「20周年をやり切って、ファンに感謝を伝えよう」と、RADWIMPSはまたも歩みを止めることはなかった。
 そして、新しいギタリストの白川詢がサポートとして入った。
 RADWIMPSの場合、サポートと言ってもレコーディングもツアーも全部同じメンバーだ。現在RADWIMPSでギターを弾くのは、野田洋次郎と白川詢のふたりだけである。
 バンドというのは同じ時間をたくさん共有して、それぞれの音を出す呼吸を全員が体感できるようになるのが必要だ。
 そこに、ケミストリーが生まれる。
 今もツアーに向けて、濃密なリハーサルが続けられている。
 より確固なバンドとして、あなたの前に現れるだろう(ツアーに来られる人は、いつも配布しているフリーペーパーで白川詢インタビューなどを載せているので、よかったら見てください)。
 ツアーでお会いしましょう。

(追記)
 昨夜SCHOOL OF LOCK!が終わって、メンバーとスタッフ一緒に24時を迎え、「あにゅー」の旅立ちに拍手しました。
 これからはみんなの中で、それぞれに育っていく。
 あなたの生活を、「あにゅー」が彩りますように。
 この日記も、20年。
 よくもまあ、ここまで続けられたものだと思う。
 小学生の頃の日記はいつも三日坊主で終わるから、その後の真っ白なノートは紙ヒコーキになって飛んでいってしまったのに(関係ないけど僕は結構、紙ヒコーキ作りに自信がある)。
 この日記もSNSに役目をゆずったような部分もあるけれど、読んでくれる人がいて続けられました。
 これからもRADWIMPSを、よろしくお願いします。

                                                ワタナベ

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03:10

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